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国語の授業、どこに力点を置く?

2023/01/19

こんにちは。

冬の教室も先日終了し、やっと一息ということころです。
ただそれもつかの間。まもなく入試が本格化してきます。なかなか息をつくこともできません。

さて、最近はじめたinstagram。いろいろおもしろいです。こちらの「フォロー」、「いいね」、「コメント」をお願いいたします。国語で重要なことを発信しています。
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さて、国語の授業について考えてみます。
国語の先生それぞれでどこに力点を置くかがちがうように思います。
たとえば、テキスト構成が次のような場合はどうなるでしょうか。

①単元の概要:講師は単元のポイントを説明する
②文章問題:講師は文章の内容を説明する
③文章問題:講師は設問のポイント・解き方を説明する

1コマあたりの授業の展開はこの構成になるでしょう。そこで、①、②、③はどのような比率になるでしょうか。現在、児童・生徒が塾に通われている保護者の方は、ぜひお子さんに授業の構成とその比率(時間的、先生の力の入れ具合的な比率)を聞いてみるといいでしょう。

ちなみに、私の場合の①:②:③は
1:6:3、あるいは1:5:4という比率をイメージしてください。

まず、①の単元の概要ですが、これはテキストを作っている大人の都合でページが組み込まれているところです。「指示語の学習」「接続語の学習」「段落の学習」といった単元は、文章をミクロに分解し、それを大人が指導しやすいように加工しています。そもそも、問題を解くときに、「あっここは指示語の学習でならったところだから、こうこうして…」「接続語はどれがあてはまるかな、“しかし”は逆接だから…、“そこで”は順接だから…」というように考えながら答える人はほぼいないでしょう。まあ、知っていればいいぐらいの内容なのです。ここに時間をうーんとかけるのは、その説明を受ける児童・生徒も苦行です。

②はとても重要です。文章を読み、その文章の内容を理解してもらうには、十分な説明が必要です。特に、抽象度が高い文章になれば、内容のかみ砕き、身近な例による補足、文章の内容の根底にある知識・事実の補充など、ときに脇道にそれながらも丁寧に行わなければ③の設問を解くときの根拠付けができないのです。問題集の解答解説をいろいろ見ていると、要約は本文の言葉だけで書かれているだけで読み手にはよく伝わらないし、図解されていても本文の分解になっているだけで、全体像がよく分からないままになっています。問題集の解説を読んで自分の解答との違いを見極め、その内容を理解しようという国語が苦手な児童・生徒へのアドバイスは私には正直かなり乱暴に聞こえます。この内容理解に十分な時間をさかなければ、文章をどう捉えるか、文章の読みの強弱の付け方は児童・生徒には備わらないのです。脇道にそれてもまずはそこを徹底し、読む力を育てていくのです。

③は②の延長でなされなければいけません。これを大人の都合で編集したテキストにそって行うと①の延長で説明するので、本文の中での根拠づけが十分になされないまま「こうやって設問を解くよ」
「ここ読めば答えにたどりつけるよ」という分かったんだか、分からないんだかのまま「勉強した」ということで終わってしまうのです。設問のポイント・解き方を説明するのであれば、本文のマクロな視点での理解から、ミクロな視点での観察へと導くように指導しなければならないので、これも誤答に応じて進めると、わりと時間がかかります。

そもそも国語を勉強する子は、文章を読むことが苦手、できない子だという前提があるのです。その前提を結構なしにした国語の指導がなされている部分があるようです。聞いたところでは…。

小春学院では、昔も今も変わらず「文章理解主義」を貫いています。

今年もそのことは変わらずに、指導していこうと思います。

2023年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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