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何から始める?<高校生編>

2021/10/29

こんにちは。

秋があったのか、なかったのか、よくわからないうちに、
寒くなってしまいました。
夜も長くなり、家にいる時間も長くなってきていることでしょう。

受験生はそろそろ「本気」モードになってくる時期ですが、
まだ受験まで時間がある人はどうしていますか。

受験まではやりたいことをやるという姿勢に、私個人としては大賛成です。

ただ、学習について一つでも「何かひっかかることがある」という人は、ぜひこの時期に何かを始めて見てはいかがでしょうか。

国語について「何かひっかかる」ことがあっても、そもそも国語って何から始めればいいのかよくわからない人が多いと思います。
学年ごとに始めることに多少の違いがありますが、これから3回ぐらいにわけて、「まず始めてみてはどうですか?」というようなことを提案していきたいと思います。

まず、高校生についてです。高校生では国語がいくつか分野が分かれてしまいますが、大雑把に分けて「現代文」「古文」「漢文」「小論文」について、それぞれの「始めてみてはどうですか?」を書いてみようと思います。

■現代文■
①書き込み式の漢字ドリルに取り組む
 例)受験研究社「高校 トレーニングノートα 漢字」
   受験研究社「大学入試 ステップアップ 漢字(標準)」など
②現代文の用語集を読む
 例)Z会「現代文キーワード読解[改訂版]」
   数研出版「語彙力と読解力をつける現代文単語」
   桐原書店「読解を深める 現代文単語〈評論・小説〉改訂版」など

①は書き込み式なので、「もう二度と復習しない!」というぐらいに思いっきり書き込んで、気持ちよく取り組んでください。とにかく、毎日見開き1ページでも取り組みましょう。1ヶ月あれば終わります。(1日1ページぐらいでしたら、朝の15~30分あれば解答、丸付け、確認まで十分に終わります。)
②は夜寝る前に、ぼんやりと読んでください。「暗記」というよりまず「知る」ことからスタートです。

■古文■
①教科書に収録されている古文作品を音読する。学校で学習済みの作品については、音読しながら意味、内容を頭に浮かべましょう。
②「古文」の学びに関わる本を読む
 例)川村裕子「平安女子の楽しい!生活」(岩波ジュニア新書772)
   藤井貞和「古文の読み方」(岩波ジュニア新書76)
   伊井春樹「源氏物語を読み解く100問」(NHK出版生活人新書254)など
③古文常識を知る
 例)荻野文子「マドンナ古文常識217<パワーアップ版>」(学研プラス)
   二宮加美・岩名紀彦「日々古文常識-入試問題を解くための27のテーマ 」 (駿台受験シリーズ)
   仲光雄「速読古文常識」(Z会)

「暗記」の一歩手前の取り組みです。言葉を暗記することは、それについての知識がなければできません。そのための手引きのようなものを読む、そして知ってもらいたいと思います。とは言っても、堅苦しく読まずに、興味が持てればいいですね

■漢文■
①教科書に収録されている古文作品を音読する。学校で学習済みの作品については、音読しながら意味、内容を頭に浮かべましょう。
②ノートに教科書の漢文を白文で書き写します(訓点はつけません)。白文を記憶と、白文をたよりに音読しましょう。
③学校で用意している国語便覧の漢文の項目を読んでみましょう。

こちらも「暗記」一歩手前の取り組みです。まず漢字だけの文に慣れることをおすすめします。

■小論文■
①岩波新書や中公新書など、興味あるテーマの書籍を読んでみよう。それについて、意見を考えてみよう。
②公民科で使用した教科書をもう一度読み返してみよう。今の世の中のことを知ってみよう。

小論文は単なる作文ではありません。思いつきを書くのではなく、知っていることを理路整然と書き並べる文章です。ということは、知らなければ書けないのです。小論文で出題されるテーマは学部により異なりますが、評論の1つや2つに書かれていることは最低知らなければならない内容です。■現代文■の②にあげた用語集を読むのも手段の1つです。

これすべてやってみようということではありませんよ!
この中から「これぐらいならできる」というものをぜひ取り組んでみてくださいね。

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