教材のデジタル化が進行する中で、子どもたちには少しお願いしたいことがあります。
活字を紙で読んでもらいたい。
デジタル端末で活字を読むことと、紙の上の活字を読むことは違います。
的確な表現でその違いを表現できるかどうか分かりませんが、
言うなれば、流動的な活字と固定的な活字とでも言えばよいのでしょうか。
デジタル端末の活字は、一つの画面から文字がどんどん流れてきては、流れていくの繰り返しです。
もちろん戻ること、送ることはできます。しかし、一つの画面の中でその文字が動いていくのがデジタルな活字の特徴です。
一方、紙の上の活字は、一枚の紙から文字は動くことはありません。動くのは紙、ページの方です。例えば120ページ目の文章はそのページにずっと貼り付いてのです。
この違いが何をもたらすかはおそらく今検証中なのでしょうから、ここでお伝えすることはできません。
ただ、私自身の感覚、子どもたちの感覚では、目に入ってきた文字が流動的であれば、記憶への定着も薄いのではと思っています。書籍、プリントのような紙の上の文字であれば、記憶から離れることは多少あったとしても、何かしらの印象を残しているように思われます。おそらく、五感をつかって読むことになるからかと思います。
デジタル端末は便利です。ただし、便利は流動的な側面を持っています。となれば、そこからちょっと距離をおき、1つ面となる紙の上の動かない文字を眺めてみてはどうでしょうか。案外、印象深さがあるはずです。
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