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筆者からのメッセージを読む~物語・小説を読む

2025/04/24

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こんにちは。


次の2種類の文章の出だしを見てみましょう。

A 昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
B 朝、カーテンの隙間から差し込む日射しをかすかに感じながら、目を覚ますと、私の体がこわばっていることに気づいた。

AとBで何か違いあることに気づきますか?違いは、内容の展開の視点です。
Aは「おじいさん」と「おばあさん」という登場人物を俯瞰的な視点(どこか遠くから2人の登場人物を眺めている視点)で内容が展開されていくことを予感させてくれます。
一方、Bは登場人物「わたし」から見てのさまざまな出来事が展開されていくことを予感させてくれます。

物語や小説を読むときには、上記のいずれかの視点から読み進めるようにしてみましょう。
そうすると、筆者が伝えようとしているメッセージはどのように表現されるでしょうか。
Aのような視点で書かれた文章であれば、登場人物が得た教訓や感情の中にメッセージを託すようになりますし、Bのような視点で書かれた文章であれば、「わたし」自身が代弁者となって、内容の展開の中で、メッセージを伝えようとします。

もちろん、文章によって、どこで切り取られているかという出題上の制約があるので、まったくメッセージがないまま内容だけが展開されてしまうケースもあります。ただし、「超」長文や質の高い出題であれば、筆者からのメッセージが含まれる出題になります。そうすると、メッセージをあぶりだすことで、その物語・小説が伝えようとしている主題(テーマ)が明確になってくるでしょう。そこが分かるようになると、設問への対応も大きく変わってきますよ。

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