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「速く読む」の前に

2022/02/28

こんにちは。

テスト、試験、検査と名の付くものには、制限時間があります。
国語ではその制限時間内に文章を読んで、それについての設問に答えていきます。
そうすると、「速く読む」ことが武器になる、「速く読む」と設問の答えを考える時間が長くなると考える方も多いでしょう。

では、どこまで「速く読む」必要があるのでしょうか。そもそも児童・生徒は読むのが遅いのでしょうか。

明日から3月です。学校の教科書、あるいはこれまでのテストや試験問題なんでもいいですので、文章を読むのにかかる時間を計ってみてください。もっと「速く読む」ことを心がけるべきかどうかは、まず自分が文章を読むのにどれぐらいの時間をかけてしまっているのかを知ることから始まります。

国語のテスト・試験が終わった後、「時間が足りなかった」という言葉をかけてくる児童・生徒がいます。この言葉をふと聞いてしまうと、特に国語では、「ではもっと速く読めるようにすればいいよね」という安易なアドバイスをする大人がいますが、それではその試験に対する考察が足りません。

「速く読めなかった」から時間が足りないと思ったのか、あるいは、「読みもしないで問題を解いてしまっていたから、その解答の根拠となる部分を見つけられなかった」から時間が足りないと思ったのか。この両者はまったく意味が違います。

そもそも、国語が嫌い、苦手な子の多くは、テスト・試験中に文章をほとんど読んでいませんよ。読まずに解答しようとしているよ。と言ったら、皆さんはどのように考えますか。試験時間云々、速く読む云々よりも、まず文章と向き合う姿勢を育てるようにしなければならないことに気づきますよね。そのようなところから国語の指導をすることができるのが本物の指導だと思っています。

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