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小学生・簡単語彙力判定(?)

2022/09/06

こんにちは。

不定期に書くブログですが、何を書いていいのやら・・・。
私のちょっとした小ネタを1つ。

語彙力があるかのかないのか、生活の実感ではあまり感じることができません。
国語のテスト、その他のテストを受け、その結果を見た大人が、なんとなくあるのか、ないのか、云々と思い巡らせるものです。

正直なところ、どんなに語彙のテストをしても、本質的にその児童に語彙力がどれぐらいあるかというのは分かる訳ありません。5000語おさめられた英単語帳をすべて覚えたというのであれば、その人の英語の語彙数は5000+αということになるかと思いますが、国語、日本語の語彙数はそういうものでもなさそうです。

そんな中で、私が直感で、「あれ、この子もしかすると・・・」と思った時に試してみるのが、
「対義語」を聞いてみるという方法です。

「上の反対は?」「下」
「右の反対は?」「左」
「じゃあ、買うの反対は?」

誘導尋問な印象はありますが、ここで「売る」と答えられれば大丈夫かなと思います。一方で、こんな回答もあります。

「買わない」

「買う」という動作に否定語を置くことで反対語・対義語をつくるという子がいます。否定文とその反対というのは全く異なるものです。「買わない」と「売る」は同義にはなりません。「買う」という動作に対して、その相手方は「売る」という動作を行うのです。これは動作の方向の対称性とでもいうのでしょうか。対になる関係を語彙で表現しなければならないのです。

「買わない」は動作主が動作を行わないだけの話で、そこに対の関係も対称性もないのです。(動作の停止とでもいっておきましょう。)

同じように、「行くの反対は?」に対して「行かない」という回答もおかしいと言えるでしょう。

そんな質問を投げかけて、語彙に関わる意識を確かめることがあります。

とくにオチのない話ですが、もしご自身のお子さんの語彙に「?」が浮かびましたら、試してみるといいかもしれませんね。

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