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国語の記述問題について

2022/09/07

こんにちは。

今回は国語の記述問題について、私の一見解です。

「選択問題、書き抜き問題はできるけど、記述問題になるとさっぱり・・・」
そんなご相談をよく受けます。

まず、「さっぱり書けない」という場合には、それが「書かない」のか、あるいは「書けない」のかを確かめる必要があります。
「書かない」という場合は、これは児童・生徒の気持ち次第でしょう。これは採点する指導者(場合によっては保護者)次第で何とかなります。
なぜ「書かない」のかを考えてみてください。児童・生徒だって、せっかく書いても「○」「×」だけ評価されてはたまったものではありません。気持ちが萎えます。「×」をもらうぐらいなら書かなくてもいいかな、と思うようになります。一度そうなってしまうと、「とにかく、何か書いてごらん」と言ったところで書くようにはならないでしょう。
これは日頃の学習でその不安を解消するしかありません。
①大甘めに採点・評価をする。
②字数指定であれば、字数を気にせずにまず書かせる。
③ほんとうなら「△」でも、「○」にして、「こうするともっといいよ」と解答例を提示する。
以上のようなことを進めていけば、記述問題への抵抗が解消され、「まず書く」というところまで到達します。それができれば、次第に「×」よりの「△」から、「○」よりの「△」に、そしておおよそ「○」というステップで解答が改善するでしょう。

次に「書けない」場合はどうしましょう。
①問題の内容を確認する。何を問われているかを確かめ、どんなことを答えるべきかをいっしょに考える。
②その答えの内容が示されている部分に線を引いてもらう。
③線を引いた箇所をまとめてもらう。それが難しければ、そのまま写させる。
その後の評価は、「書かない場合」と同じように大甘めに採点・評価をしながら、記述問題を自分でも解けるんだという自信をつけてもらう。

「記述問題ができない」と一言で片付けるのではなく、児童・生徒の気持ちになってその取り組みを支えるように指導することが大切になります。

そうなると、指導者の力量が試されるでしょう。単に方法論だけで「どこを探して、言葉をつなげ」という指示では、記述問題への向き合い方は根本的に変わらないでしょう。指導者がいっしょになって、問われていることを確かめるところから寄り添っていかなければいけません。

ネット記事にはいろいろ書かれているかと思いますが、根本的には国語は指導者と二人三脚で伸ばしていく教科です。機械的な作業では本当の意味で、国語という教科を理解し、学ぶことはむずかしいでしょう。

これが記述問題についての私の見解です。

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