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小学生・国語の勉強法~漢字一文字集中~

2022/09/08

こんにちは。

小学生の漢字の学習についてです。

漢字についてはいろいろ教材が出版されています。
いろいろですから、それぞれ特徴があります。
とは言っても、分類は可能です。

漢字の問題集について言えば、
①学年順に当該学年で学習する漢字一文字単位で学習し、その後、熟語で確認するもの。
②熟語単位で覚えること主眼に置いたもの。

要するに、一文字単位で覚えるか、熟語単位で覚えるかという編集の基本方針のようなものがあるということです。

今回は漢字一文字単位で覚えるということについて確かめていきます。

この学習の対象は、漢字をまったく覚えられていない児童です。
例えば、「勉強」という熟語があります。「勉」は3学年で学習する漢字、「強」は2学年で学習する漢字です。いずれも画数がやや多めで、複雑な造りの漢字です。これを「言葉とセットで覚えると効率がいいから"べんきょう"=勉強で覚えよう」としたところで、そもそも一文字が複雑なので、それをセットで覚えることなど無理なのです。それが漢字が苦手な子の本音です。

そこは焦らず、一文字ずつ丁寧に覚えることを大切にしてください。
漢字ノート(マス目は大きめがいいでしょう)にゆっくり、書き順を確かめながら、「勉」という字を集中して書かせてください。場合によっては、大人が色ペンで下書きして、その上をなぞるように書かせるといいでしょう。それを一回で覚えたら「すごいね」とほめてあげてください。
結局、見たものを一度で覚えて書き写せる力が、漢字を覚えるために必要になるので、目と手、頭を十分に使って1回で覚える訓練をするのです。

これは私見になります。保護者の方にもお伝えしていますが、
漢字を10回書いて覚えないものは、100回書いても覚えることはありません。
おそらく漢字練習3回目ぐらいから脳は「作業化」モードに入ります。ただ手を動かす機械になっていますので、脳はまったく働かないでしょう。

それよりも、1回で覚えることを実行することの方が大切です。「勉」も「強」も一文字ずつ覚えたところで、「勉強」という漢字が書けるようになるのです。

漢字だけではないと思うのですが、

学習の無意味な効率や不毛な反復練習にだけ依存するような学習は控えなければならないでしょう。いかにも万人に通じるような「メソッド」があるかのように喧伝されていますが、おそらくそんなものはありません。それらの「メソッド」がどのような児童・生徒を対象としたものであるかを踏まえてから、その「メソッド」を利用しなければならないでしょう。

今回の漢字の学習は漢字が本当に苦手で、練習が嫌いなお子様へのアプローチの一つです。これでも難しい場合は別のアプローチを考えなければならないでしょう。

これができるのが1対1の個別指導ということになるのだと思います。

これは余談でした。もし、お心当たりのある方は、ぜひお試しください。

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