2021/10/05
こんにちは。
国語について、前回のブログの補足になる文章を旧ブログから見つけてきました。2011年12月6日に掲載された文章です。一部、加筆修正して転載いたします。*************************
こんにちは。
今日は、2人の中学生と国語の学習をしました。やっぱり国語って楽しいですね。何が楽しいのか。問題を解く、解けるなんていうのは面白くないのですが、文章を読むのが面白いですね。昨日も中学入試コースの児童と文章を読んでいましたが、これまた楽しい。筆者の一言一句には筆者の思いが託されているのです。その思いを読み取っていく作業は、まるでパズルをしているのように面白いものです。
実はこの楽しみを得るのに絶対に必要なものがあります。言葉の力です。語彙力です。言葉の意味をしっかりしっていないといけません。そこは妥協してはいけません。私たちは、日本語を使っているからと過信して、読んでいる段階で分かっているつもりになって、そのまま読み進めていることがあります。そこに筆者と読み手双方の理解の誤差が生じるのです。だから、しっかり言葉の意味調べをしないといけません。小春学院の読解演習は意味調べが絶対条件です。分からない言葉をそのままにしてはいけません。先生が質問して、その言葉の意味が説明できないと、注意されてしまいます(笑)。それぐらい言葉に注力をしていかないといけません。
筆者はただ頭に浮かんだことをだらだらと書き出しているのではないのです。読み手に伝えるために言葉を選び、内容を整理して、言葉を書き並べて文章にしているのです。その書き並べられた文章を読み解いていくのはまさにパズルです。そのパズルを児童・生徒と一緒に進めていくのは本当に面白いものです。
これからも児童・生徒のみんなとたくさん読んでいきたいと思います。
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上の文章に一部補足しましょう。
上の文章で「語彙力」について言及しています。私たちは日常生活している分には、この「語彙力」に困ることはありません。日常の会話のやりとりで用いられる語彙は、小さいころから使っている言葉ですので、小学生高学年でも中学生、高校生でも困ることはないのです。
しかし、国語の文章で扱われる語彙は、日常会話ではおおよそ使われることがない語彙です。この語彙は文章を読み、そこでの出会いの時に確かに身につけなければならないのです。これがなされているか、いないかの差は、学年が上がるにつれて大きくなってきます。具体的な事柄を指す語彙であろうと、抽象的な事柄を指す語彙であろうと、早めに出会い、そして身につける必要があるでしょう。その差が文章の読み取りの鍵になってくると言えます。