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秋も「読書感想文」

2022/09/11

こんにちは。

夏休みが過ぎてだいぶ日数が経ちました。児童・生徒の学校生活も通常通りに進められているようです。

2学期は行事が多いので、ところどころで変則的なスケジュールになってくるでしょうが、今学期もつつがなく過ごせると良いですね。

さて、秋の訪れも感じられるようになりました。吹いてくる風も涼しさを感じさせてくれます。そんな秋と言えば、「読書の秋」です。毎年、10月になると「読書週間」という期間があります。今年は10月27日~11月9日になっています。

この読書週間について、公益財団法人読書推進運動協議会は次のように説明しています。

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 終戦の2年後の1947年(昭和22年)、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているとき、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と決意をひとつに、出版社、取次会社、書店と公共図書館が力を合わせ、さらに新聞・放送のマスコミ機関の協力のもとに、第1回「読書週間」が開催されました。
 第1回の「読書週間」は11月17日から23日。これは11月16日から1週間にわたって開かれるアメリカの「チルドレンズ・ブック・ウィーク」にならったものです。各地で講演会・図書に関する展示会が開かれ、その反響は大きなものでした。「一週間では惜しい」との声を受け、現在の10月27日から11月9日(文化の日をはさんで2週間)となったのは、第2回からです。
 それから70年以上が過ぎ、「読書週間」は国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民」の国となりました。その一方、物質生活の豊かさに比べ精神生活の低迷が問題視されている昨今、論理的思考の基礎となる読書の重要性は、ますます高まってきています。
 本年の「読書週間」が、みなさん一人ひとりの読書への関心と、読書習慣の確立の契機となることを願ってやみません。
(公益財団法人読書推進運動協議会ホームページより)
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かつて中国では「読書人」という言葉を「学者、読書人、インテリ(知識階層の人々、"知识分子")」という意味で使っていました。言わずもがな、中国は漢字の国です。漢字の読み書きの能力がかつては知識の数量となり、本を読むことができるということが知識を持つ人間としての証とされていました。(もちろん、今ではかなり状況は異なります。)

そんな読書という行いが、夏休み中には「読書感想文の執筆」という課題で消費されてしまいまう。「消費」表現の使用は、「それっきりで終わり」ということになってしまうのは少々残念という意味合いを込めてのものです。知識の面でも、精神の面でも多く得ることがある読書の記録を自分自身と向き合いながら残しておくというのは大変素敵なことです。せっかくの読書の秋、読書週間に、読書感想文を児童・生徒だけではなく、大人も書いてみるといいのではないでしょうか。

夏休み中にふと思ったことがあるのです。
読書感想文指導をしていると、「学校ではなかなかやらないよなぁ…。」という感覚を持ちます。もちろん、それをしている時間的ゆとりがないのは重々承知しています。ただ、学年問わず、小学1年生から高校生まで毎年読書感想文の課題を出す割には、その書き方はおおよそ学ばないのはなぜなのでしょうか。「本を読み、心の赴くままに書け」と言われても、というところで苦しむ子どもたちに姿が見えても、夏休みが終わると「はい、終わり」ということで、読書やら、感想やらという事物を消費させているのは、「物質生活の豊かさに比べ精神生活の低迷」させる一つの要因になりはしないかと不安に思ってしまいます。

秋が深まり、読書にふさわしい環境が整ってきます。この時間、この行いを消費で終わらせないために、自分自身と向き合わせる「読書感想文」をぜひ書いてもらいたいと思っています。

★お知らせ★
まなびのマーケット「ストアカ」内で、「読書感想文の書き方」の講座を開いています。
ぜひご参加ください。
【小学生~大人】読書感想文ステップ第一歩・ステップアップ
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