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「詩」です…児童の作品から(3)

2022/10/05

こんにちは。

今回は児童(小6・女子)の詩を紹介します。

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またあの花を

ヒュ~ ドーン ドーン ヒュ~ ドン

暗い空に次々と咲いた
いくつもの花が咲いた
いつのまにか花でうめつくされ
パア~と華やかに彩った
夜空をごうかいに彩った
私の心も彩った

最後の花が咲いた時
火薬の匂いが広がった
夜空にひびっく あの瞬間
私の心も震えた

今でも胸の奥に残っている
心を照らし 元気をくれる
夜空の花
大勢の人が待っている
あの夏のように
元気をくれと
願ってる

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夏の花火大会をテーマとした詩はしばしば目にします。
歌の歌詞にも夏の花火大会の景色はよく取り上げられます。

しかし、昨今の状況で、花火大会自体が開催しにくこともあります。
少なくとも、去年、おととしはそうでした。その時の思いを詩に託したのでしょう。

花火大会にまた行きたい、夜空を彩るきれいで大きな花火をまた見たい、という花火大会への思いだけではなく、この新型コロナウィルス感染症の脅威が終焉することへの願いがこの詩から切実に伝わってきます。
「大勢の人が待っている あの夏のように 元気をくれと 願ってる」
再び、皆を元気にさせる花火大会が帰ってくることへの願いと期待が強く感じられます。

思えば、児童・生徒からこの感染症の蔓延により奪われたものは数知れず。もちろん新しい試みも取り組まれていますが、それでは児童・生徒には「あぁ、なくなっちゃったんだ」というものがいくつもあるのでしょう。それは悲しいという感情というより、喪失感とでもいうのでしょう。失ったものはなかなか取り戻すことはできません。しかし、時が経てば再び、新しい形で帰ってくるものです。
児童・生徒に新しい形でもっと素敵なものをつくることができるのは、今を生きる大人たちの役割かもしれません。つらいこともあるでしょう。しかし、それを乗りこえられる楽しいことを私たち大人が考え、作り上げていかなければならないのかもしれません。

今回の詩で思うのは、小学校最高学年にもなると、語彙が豊か!言葉をたくさん知る、といっても難しい言葉ばかりを知っておけということではなく、ちょっと本や文章を読めば使われているぐらいの語彙はやはり知っておくべきなのでしょう。それが表現だけではなく、内容も豊かにさせるのだということを改めて確認できました。

夏の詩づくりはこれにて終了しました。もっとつくりたいといっても、国語で学習するべきことはもっとたくさんあるので、今回はこれまで、ということになります。

来年の夏はどんな詩とめぐりあえるか、今からとても楽しみです。

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