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質問きました(その25)~語彙力を養うには?~

2023/10/06

質問きました。

「語彙をもっと増やしたい。どうすればいい?」


結論

言語生活を見直しましょう!

語彙を身につけるというと、「語彙の暗記」を想像する人も多いかもしれませんが、語彙を身につけるというのは暗記することとはちがいます。語彙は暗記してもおそらく忘れます。それはくり返しが足りないとか、暗記力がないとか、そのようなことではないのです。そもそも語彙は覚えるものではなく、身につけるものなのです。

幼い子が語彙をたくさん習得できるのは、暗記力があるからではありません。そもそも何もない、0からスタートしているので、目に入る、耳に入るもの、すべてが彼ら、彼女らの興味・関心の対象となり、1つ1つ教えてもらうと、乾いたスポンジに水を1滴ずつ垂らすと吸収するかの如く、どんどん身につけていくのです。暗記のメカニズムというものではなく、単に納得によって身につけていくのです。

とすれば、大切なことは興味・関心をいだける言語生活をいかに組み立てられるかということになります。現代社会は案外それが簡単なように思います。各種メディアが多くの語彙を発信しています。ニュースでもバラエティーでもテレビを見れば、多くの言葉が飛び交っています。雑誌、書籍、ホームページを読めば、語彙がたくさんころがっています。世の中にはいろいろな面白いことがあるんだと興味・関心を持てば、それに関する情報を入手し、その語彙を習得することができるのです。

例を挙げて考えてみましょう。私は物理学者が使うような専門用語をいくら単語帳のようにして暗記しようとしても、それを全部覚えることはできません。なぜなら、物理になんら興味がないからです。でも、野球用語をリスト化して、覚えろと言われればもしかすると覚えられるかもしれません。なぜなら、野球は好きだからです。子どもも同じではありませんか?鉄道用語、サッカー用語、親がしらない言葉をいくらでも覚えてしまいませんか?それはその事柄が好きだからです。国語で言えば、たしかに哲学・思想、社会問題など興味が持てないかもしれませんが、ちょっとその門をたたいてみれば、案外身近な内容で面白いものばかりです。それら各種分野に対して興味を持てば、語彙力も養うことができるでしょう。語彙力の源泉は実は語彙そのものにあるのではなく、語彙の周辺の事象にあるのです。


今回のテーマについては、以前instagramにも掲載しています。

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