2023/10/08
質問きました。
「高校生です。現代文の文章を読んでいるとと眠くなります。どうすればいいですか?」
結論
↓
いろいろな分野のことをあらかじめ知っておこう。
高校生が読む文章は抽象度がかなり高いです。語彙だけではなく、文章の内容も抽象的なので、読んでいてもさっぱり頭に入ってきません。場合によっては分速2行とかなり"遅読"になり、先を読み進められないこともあります。それは仕方がないことです。そもそも、今まで知らなかった分野、特に社会学的、哲学的、思想史的分野の内容を読むこと自体至難のことです。
では、なぜ眠くなるのでしょうか。聞くという場面で考えてみれば、それは自分が知らないことを延々と語られると、集中力が途切れてしまうからです。知っている話であれば、多少飽きるところもありますが、とりあえずはふむふむと聞いていられるのですが、全く分からない話を単調に聞くとなると、それは苦行になり、次第にまぶたが落ちてくるのです。読むという場面も同様です。分からない話を単調に読み進めていっても、まぶたが落ちてくるはずです。
高校生が扱う文章、特に現代文の評論文であれば、抽象的な分野の内容に関する知識をある程度持ち合わせておくことが必要です。アイデンティティー、二元論、ナショナリズム、法治主義、ポストモダン、イデア、言語学、…。抽象的な概念を取り入れて論が展開される文章については、その用語を知っておくことが大切です。それらの用語の周辺の知識もしっかり知っておくことが、文章を読む手助けになり、眠くならずに読み進めることができるようになります。さらに、自分の卑近な事象と結びつけることができるようになれば、なおスピードをつけて読むこともできるようになります。
そこで、おすすめなのは現代文の用語集です。現代文の用語集はテーマごとにまとめられています。用語を知るということと、用語の周辺の知識を得るということを目的として、手元に置いて、読んでみるといいでしょう。抽象的で、難しいことも、案外身近なことを書いているんだなということがわかりますよ。そうすれば、文章を読んでも、眠くならないはずです。
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小春学院の現代文の授業は、どんな抽象的な内容も具体的な事象に置き換えながら解説を行い、その上で問題演習を行っています。高校生対象の「大学受験国語専科特設個別講座」、「国語専科特設個別講座(高校生ベーシック)」もございます。
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