2023/01/20
こんにちは。
昨日に引き続いての更新です。
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現在、各種入試が本格化しています。当学院も慌ただしく動いています。
これまで国語の「読み」についていくつか言及してきました。読む速さについてもお伝えしたこともありました。
参考ブログ:「速読」トレーニングではない、文章を「速く正しく読む」トレーニング
http://www.koharugakuin.info/blog/detail.php?id=106
入試時期だからこそ、もう一度おさらいです。
「国語の試験時間で文章を読む時間が足りなかった」
そんな声をいくつも聞きます。そりゃそうです。あんなに長い文章を最初から最後まで読むとなると長い時間が必要です。それでも読まなければならないのですから、「速さ」が必要ということになるかと思います。
しかし、この「速さ」は時として「雑」を導き、設問への誤答をもたらすこともしばしばです。「速く正しく読む」ことが大切です。それには何が必要か。それは読みの「強弱」です。一文を同じ集中力、注意深さで読めば時間はかかってしまいます。しかし、「注意して読むところ」「さほど注意を払う必要がないところ」と強弱をつけれられれば、文章の読みでの時間を抑えることができるでしょう。「注意して読むところ」は筆者が言いたいところ、出題者が大切だとしているところです。それってどこ?という話ですが、これは「読みの経験値」に依存するところです。いくつも文章を読んでいて、「文章全体の大きな主題」を読み、それに対して筆者が「結局こういうことなんだよ」としているところ、そして、出題者も「ここは大事だよね」と同意しているところ。そこが文章を読むときに重要なポイントです。そこは「注意して読むところ」となります。
一方、筆者が「まあ、こういう話もあるんだよね」ぐらいの話、出題者が「まあ、そうだよね」程度で設問にも強く反映されないようなところは「さほど注意を払う必要がないところ」ということになります。その嗅ぎ分けは長い期間をかけて受験に向かって培ってきた皆さんの嗅覚によるところが大きいでしょう。と書いてしまうと、無責任に聞こえてしまいますが、これまで十分に勉強し、十分に文章の根底にある事実や知識、感情のふれ幅をそなえた皆さんなら、表面には現れなくても、ちゃんと体と頭に備わっていますよ、という話です。
気休みになるかもしれません。先日、作文添削をしていて、児童からのメッセージに「入試本番で緊張しないようにするにはどうすればいいですか」という質問がありました。
答えは明白です。「緊張する暇もないぐらいに目の前の問題に集中すればいい」のです。「緊張はただ不安を導き、集中は安心をもたらす」とでもいうのでしょうか。結局、目の前にあることに全力でぶつかっていけばいいのです。
みなさんなら大丈夫です。頑張ってください。