小山国語教室HPトップ

ブログ

HOME > ブログ > 質問きました(その24)~国語は勉強しないとダメなの?~

質問きました(その24)~国語は勉強しないとダメなの?~

2023/10/06

質問きました。

「日本人で日本語を使っているのに、国語は勉強しないとダメなの?」

結論

国語はいろいろな意味で勉強をした方がいいです。

英語を勉強するのは英語を話せるように、英語で文が書けるように、英語を聞いてわかるようにするためだとして、国語を勉強するのは日本語を話せるように、日本語で文が書けるように、日本語を聞いてわかるようにするためとしていたのでは、この質問への回答は、日本語を読む、書く、聞くができる段階で国語は勉強する必要がないという結論になってしまいます。しかし、英語にしろ、国語にしろ、言語を学ぶ目的を単に道具としての利用と矮小化してしまうのでは少々もったいないでしょう。

話が大きくなってしまいそうなので、簡潔にまとめておきましょう。国語を勉強する目的を大小の2つに分けてみましょう。大きな目的は教養を得るためで、小さな目的はコミュニケーションを円滑に行うためです。

大目標は、古から今日まで積み重ねられた人々の知恵、処世を文章を通して自分自身の精神の栄養とするということです。これは人生の豊かにするという意味です。こうなると、私たちは人生を通して国語、いわゆる文章を読むこと、その内容を伝えていく学問を続けていかなければならないでしょう。

小目標は、目の前にいる相手とのコミュニケーション、時空を超えた相手とのコミュニケーションを私たちは社会生活の中で行うためのスキルの習得です。目の前にいる相手とのコミュニケーションは言葉を用いて、会話の文脈をとらえ、その文脈にそった適切なやりとりをするということです。発話でも、筆記でも、やりとりを成り立たせなければ、そもそも社会生活は行えません。時空を超えた相手とのコミュニケーションjは、以前に書かれた書面を正しく読み取る、目の前にいない、これから読むであろう相手にこちらの伝えたいメッセージを正しく伝える、といった相互のやりとりです。言葉は一歩間違えると、誤解を生み、ちょっとした行違いが、物事の破綻につながることも多々あります。そのような大事故を引き起こさないためにも、言葉を適切に運用できるスキルというものを社会生活を送る中で身につけなければならないのです。

以上の目的は、きちんと学習指導要領に準じて編集された学校の教科書にも読み込めば反映されています。社会生活を豊かに送るためにも国語は勉強した方がいいですね。

***************
国語ってやっぱり大切なんだ、そんな授業の提供を心がけております。

お問合せはこちらまで

https://www.koharugakuin.info/contact/

お問い合わせ

授業、面談中はそれに集中していますので、お電話の対応は控えさせていただきます。
なるべくメールよりお問い合わせをお願いいたします。