【ご報告】学年の振り返りをさせてみたら…
2026/03/10
1.「教科書のタイトル、3つ言える?」への回答は…
こんにちは。
今月の目標は、学年末ということで
「教科書の文章を読み直そう」
です。そこで、塾生一人一人に
「今年、教科書で読んだ文章の中で3つタイトルと著者名を言ってみて」
と求めてみると、回答は…。
ほぼ覚えていない!
これはいかん、ということで早速、振り返りのワークシートを作って、
塾生たちに取り組ませてみました。
ワークシートはこんな感じです。
↓
2.時間をかけても白紙の子、スラスラとまとめる子。
このワークシートに取り組ませてみると、次のことが分かりました。
A 時間をかけても、まったく仕上がらない子
B 教科書をめくりながら、スラスラとまとめる子
この違いは何だと思いますか?
3.学習を「流す(フロー)」のか、「蓄積(ストック)」するのか。
どの教科もそうですが、学習を進める「フロー」と、その結果を蓄積する「ストック」があります。
次から次へと学習内容が流れ、それをこなす作業となる「フロー」のままであるか、
あるいは、流れてきた学習内容を自分のものとして蓄積する「ストック」ができるかどうかが、
このAとBの違いをつくっているのです。
Aはずっと「フロー」のままで1年が過ぎてしまったということでしょう。一方、Bは一度立ち止まって、「ストック」することができたということです。
では、ストックできた子のワークシートをちょっと覗いてみましょう。
4.「自分の言葉」だから、湧き上がるように書ける。
どうでしょうか。なぜこんなにびっしり紙面いっぱいに書くことができるのでしょうか。
その答えは書かれている内容を読むとよく分かります。
内容のほとんどが自分の言葉で書かれているのです。自分の言葉だからこそ、書きたいことがどんどん生まれてくるのです。
では、なぜ自分の言葉がどんどん湧き上がってくるのでしょうか。それは、文章の内容、学習した内容を自分のことばで咀嚼(そしゃく)、噛み砕いて、自分の記憶の中に吸収しているからです。
一方で、学習内容がフローしている子はどうでしょう。
文章の内容も流されているので、もう一度、流れを作らなければいけません。そうすると、再び教科書の文章を読みなおす。そして、今度はどの言葉を使おうかと思案します。川から流れてくる何かを拾う、流れてくるまで待つ、そんなことをし続けているので、いつまでたっても文としてまとまらない。
・・・・・あれっ?何かに似ていませんか?
記述問題を前にして、いつまで経っても筆が進まない。
原稿用紙を前にして、いつまで経っても書き始めない。
彼らの頭の中では、言葉が来るのを待っている状態になっているのです。
しかし、いつまで経っても、言葉がこちらに流れてこない…。
国語のテストや問題集に取り組んでいる中で、文章を前にして、言葉探しをしているようでしたら、それは要注意です。文章の川の中から問題というフィルターをつかって言葉をすくい上げているだけで、川そのものは目に入っていません。だから、この文章はどんな内容なの?という問いかけに全く反応できないのです。
5.「言葉探し」の答案に、中身は宿らない。
難関私立中、高校、大学で求められているのは、フィルター越しで文章を読む児童、生徒ではありません。与えられた文章の内容を、自分の言葉で咀嚼して、自分自身、身のまわりのこととして消化できる児童、生徒を学校側は求めているのです。
言葉探しができる、書き方だけは知っているままでは、中身のないスカスカな答案、作文しか書けなくなります。
では、そのような文章を咀嚼し、自分ごととして消化することってどうすればいいのでしょうか。
次回は、そのことについてお伝えいたします。