私たちは日々暮らしていく中で、いくつもの「当たり前」のことを行っています。

例えば、朝の身支度として、歯磨きをする、顔を洗う、髪を整える。外から帰ってきたら玄関の靴をそろえる、手洗いとうがいをする。人と会ったらあいさつをする。ほかにもいろいろあるでしょう。

しかし、長く生きていると、「当たり前」のことに微妙なズレが生じるのも事実。

玄関の靴をそろえなくなる。あいさつを適当にする。手洗いをさぼる。

「当たり前」のことを「当たり前」にするということは実は難しいことなのかもしれません。

国語の学習の「当たり前」のことも学年を重ねるうちにできなくなっていることもあるでしょう。

文章を読む時の様子を振り返ってみると、意味が分からない言葉もそのまま素通りしている、読めない漢字にふりがなをふらない、文章を読み飛ばす、内容が分かっていないのに分かったふりをするなど、本当なら「当たり前」のこととして行わなければならないことが、「慣れ」という言葉に甘えて行わなくなっているのかもしれません。その微妙なズレが、次第に大きなズレを生み出し、国語の学習成果に映し出されているのかもしれません。国語の成績が芳しくないというのはそういうことなのでしょう。

国語の成績がちょっとおかしいなと思われた時には、一度立ち止まって、それまでの学習を振り返ってみてください。「当たり前」のこととしてしなければならないことをきちんとしていますか？それが発見できたら、大丈夫。まだ取り返せる見込みがあるでしょう。

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