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どうすれば国語力が上がりますか?

2025/02/02

こんにちは。


高校生の時に、現代文のある参考書を買いました。これならと思いましたが、結局お蔵入りし、不良債権となりました。

今、国語専門塾を運営し、あのときなぜあの参考書がお蔵入りしたのかが分かるようになりました。その参考書を読んでも、「面白くなかったから」、「結局、何も理解できなかったから」でしょう。では、なぜ理解できなかったのか。もちろん私の実力不足という部分はあるのですが、それよりも問いが解けるようになるための核心がそこにはなかったからでしょう。実はこのことは現在発刊されている多くの参考書、問題集について言えることなのです。

具体的に申し上げましょう。先の参考書について、(昔々のことなので覚えている範囲のことですが、)解説部分を読んでも、問題となっている文章の内容を理解することができないというのは、その文章の中から問いの答えになる部分をさもそこが大事であるかのように抜き出して、それを図式化しているだけだからです。その文章で使われている抽象的な言葉もそのまま抜き出しているだけなので、結局はその文章の内容がよくわからないまま解説が終わるだけなのです。

国語の学習とは、問題が解けるようになるためだけの訓練なのでしょうか?本質はそこではない気がしてならないのです。世にいう「国語力」、「読解力」とは、「国語の問題が解ける力」ではないはずです。それらは読んだ文章、聞いた話を「言葉で理解できる力」であるはずです。言葉で理解するというときに、図式化するというのは、何の理解にもつながらないのではないでしょうか。
矢印をたくさん使った図。文章の中にたくさん線を引かせる指導。これは単に内容をなぞるだけの行為であり、文章を読むことが苦手な子には、何をしているのかさっぱり分からないのです。問題を解くことを前提として大人が都合よく文章を組み立て直しているだけなのです。

あったらいいなという参考書、問題集は、「その文章の内容をかみ砕いて、 身近で、誰でもわかる具体例を使いながら丁寧に説明されている」解説があるものです。親切な参考書、問題集の解説にはときどき文章の要旨がペロッと設けられていますが、紙面の都合があるため、それを読んでも文章の全体像が浮かびません。

「木を見て森を見ず」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、文章の全体像よりもどの段落に何が書かれているかだけに終始する国語の指導が散見されます。もちろん、「木」にこだわりをもつことは大切です。この段落には何が書いてあり、どの言葉を使って、筆者は何をその段落で伝えようとしているのかを確かめることも大事です。ただ、それだけで終わりになると、筆者が文章全体を通して何を伝えたいのかを理解することが難しくなるので、児童・生徒にはまずその文章の全体像を、平易な言葉でかみ砕き、身近で、誰でもわかる具体例を使いながら丁寧に説明してあげることは必要になります。国語が苦手な子がなぜ苦手か。問題が解けないのはもちろん、そもそもその文章の内容を理解することができないからです。

問題ありきで文章を教える?そんな国語の学習の逆をいくことをせずに、文章から真正面からぶつかって、言葉と格闘しながらその文章を理解する経験こそが、国語力を上げる訓練となるのです。

当教室へのお問合せの中でこんなお声をいただきました。
「単に問題を解いて慣らしていくようなやり方ではなく、国語力をあげていくことが出来るのではないかと思った為、ご連絡させて頂きました。」
ありがたいお言葉です。これこそが当教室が求めている評価なのです。大人になって国語のテストなんてありません。でも大人になって国語は大事だよと言われます。大人になって大事だと言われる国語力を上げることこそ当教室が目指しているところです。

不思議なことに、真正面からぶつかった国語の学習の方が、児童・生徒の問題の正答率は各段に上がります。さらにそのことが自信につながり、学ぶことへの意欲にもつながります。そして、他の教科に対しても言葉で理解しようとする姿勢へとつながり、他の教科にもよい影響を及ぼしています。それが当教室が求める本当の姿なのです。

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