皆さんは、こんなお考えをお持ちではありませんか？

「国語の文章問題、一度解いたのだから、覚えているはず。だから、くり返さなくてもいいのでは…」

ごもっともです。一度解いた文章読解も問題であれば、内容も覚えているはずですし、問題の答えも覚えているはず。だから、くり返すぐらいなら、別の問題をどんどん解き進めた方がよいのではないか、と考えても仕方ありません。私もかつてはそう思っていました。

ところが、どうも話は違うようです。

当教室の中学生に一度解いた問題を、コピーしてもう一度振り返って解いてきてと宿題を課したところ、誤答があるのです。授業から日数が経ってから宿題をしたようですが、完答ではないのです。

「エビングハウスの忘却曲線」なんて小難しい話はする気がないのですが、人間とは斯くも忘れる生きものよ。ということは、同じ問題をくり返し取り組んでもいい、ということになるのです。

最近、当教室の児童・生徒たちに「宿題は次の日ににするんだよ」と声がけしています。もちろん都合もあるでしょうから、なかなか実行できないかもしれませんが、次の日に振り返るという気持ちは持ち合わせておいた方がいいのではないかと思っています。一度読んだ文章であっても、忘れているに決まっているのです。振り返りということで、くり返してもいい、ということになるのです。

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