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「宝探し」~これだけはやめよう!

2025/02/06

こんにちは。


教科書ワークなどで見られるのですが、文章のどこかの箇所を抜き出せば、答えが完成される作業があります。この作業自体の意義は別にして、答えの箇所を探す文章の読み習慣にしている児童・生徒がかなり多いです。当教室にお越しになる国語が苦手な小学生、中学生はほぼこのような習慣が身についているといっても過言ではありません。それだけ、「国語の解答」=「本文から探す宝物」という考え方が根強いのでしょう。

「読解問題の答えは文章の中にある」という表現に誤解の根本があるのでしょう。正しくは「読解問題の答えは、文章を理解した上で導き出さなければならない」ということです。はじめから「宝探し」をしても、地図もないので、見つかりようがありません。「宝探し」の「地図」は文章を理解することで得られるものです。文字数を頼りに、傍線の近くを一生懸命探しても、いつまで経っても見つかりません。まして、難易度が高い問題になればなるほど、単純な宝探しを超えた問いになっていますので、理解なくして求めようがありません。
驚くべきことは、短文、長文記述問題に対しても文章の適当な部分を抜き出そうとするので、結局「宝探し」を始めてしまう子もいます。何の目星もつけずに、闇雲に「宝探し」をしても、何も得られないのですが…。

真っ正面から文章にぶつかれば、どのあたりにその問いの解答になりそうな内容が書かれているか分かります。きちんと理解することで、文章の「地図」、つまり、文章の組み立てが見えてきますので、問題で問われていることのヒントになる部分の目星がつきます。闇雲に探さなくてもきちんと見つけることができます。文章そのものを覚えるぐらいに理解してしまえば、探さなくても、答えが分かる場合もあります。

文章を読んでいる時間がない!そんな声も聞こえてきますが、読まずに答えを探そうとするから見つからずに、時間だけが無駄に過ぎてしまうのです。文章を理解しながら読むことができれば、読んだ後の問いにすぐに対応ができます。その訓練を国語の学習で行っていかなければならないのです。

「探しものは何ですか?見つけにくいものですか?」
おそらく、ずっと見つからないですよ。まずは、文章をしっかり読んでもらいたいものです。

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