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こんにちは。
私たちはしばしば感情を色で表します。
気持ちがブルー(青)になる。→憂鬱(ゆううつ)な気持ち
アイドルを見て、彼女たちは黄色い歓声をあげる→うれしさのあまりに高揚する気持ち
よしおの優しさにふれ、花子は顔を赤らめた→うれしい気持ち。
文脈に応じて、いろいろな感情が描かれるときに、「色」を感じさせられます。
それは感情だけではなく、その場の様子、雰囲気からも「色」が伝わります。
日が西の地平線に落ちてしばらく経ったころ、だれもいない公園に、猫がぽつんとやってきた。
→黒色、あるいは深い紫色
傘を差しながらしばらく歩いていると、雨雲が消え、雨が止むと、暗幕が開いたようにやさしい光が差し込んできた。
→どんよりとした灰色から優しい白色あるいは黄色
物語や小説を読み解く時に、多くの参考書やテキストには「感情表現に注意しながら読んでみよう」と記されています。しかし、言葉で直接的に書かれた感情表現であればすぐに理解はできますが、そうでない感情表現はなかなか読み取ることができません。そのため国語の指導者は「雰囲気を感じてみよう」、「場面を想像してみよう」としばしば指示を出しますが、この指示もわかるようでわからないものです。
試験中では実践はできませんが、試験でのパフォーマンスを高めるための筋肉トレーニングとして、内容を色で表す練習を行っています。といっても、授業中に「この場面を絵で描くと何色になりそうかな?」と聞く程度ですが、言葉での理解が追いつきにくいというのであれば、色で感じさせる、そして色からどんな感情が伝わってくるかを確かめるというのであれば、国語が苦手な子もなんとなくその雰囲気を理解できるようです。
「気持ちの移り変わりに注意してみよう」というのであれば、その文章の色が何色から何色に変わっていくのかという色の変化からのアプローチが可能です。例えば、しばしばテーマとなる、「喧嘩をして仲違いをしていた人間関係が、お互いのわだかまりが解消し、仲直りした。」という筋書きであれば、灰色あるいは黒色からだんだんと明るい黄色あるいは白色に変わったことになります。感情を言葉で確認するまえに、文章中の情景描写などから色を感じてみると、設問に対しても、「何色のことを聞いているのかな」ということを吟味すれば、その色を感じるところのことが出題者によって問われていることが分かるようになります。各段落で感じる色を、色鉛筆で塗らせるというのも面白いかもしれません。
もちろん、ずっと黒色の作品もあります。それはそれで、消極的な感情を細かく描いた作品と割り切ることもできます。いずれも、情景を思い浮かべる、感情に注意を払うというときに、色で考えさせるという教え方もあるということをお伝えしようと思い、こんな内容になりました。