国語の第一歩ってどうも踏みだしにくいものです。

文章を読まなければならない。

漢字、言葉をいっぱい知らなければならない。

文法も勉強しなければならない。

どの一歩を踏み出せばよいか本当に分からなくなってしまいます。

目標を高く設定すればするほど、何をするの？と途方にくれてしまいます。

そんな時は、1歩が難しかったら、とりあえず0.1歩でどうですか？

ほとんど歩いてないよと思われるかもしれませんが、0.1歩も10回進めば大きな1歩になりますよ。

それなら、その0.1歩は何を勉強するのか。

まずは「漢字」でいいんです。漢字なんてと言っても、漢字だって国語学習の重要な要素です。

「漢字は読めるけど、書くのが苦手」と、あたかも漢字が書けないことを正当化するかのごとく無意識に口に出す人もいらっしゃいますが、それはもったいないことではありませんか？案外、世間の人は漢字が書ける人かどうかを見ているものですよ。活字であれば変換ミスだと多少ごまかせるところがありますが、手書きですと露骨にその人の評価につながります。大変もったいないことです。

テストの場面であれば、読みは全問正答だったけど、書きでいくつか間違えた、という場合はなおそのもったいなさが伝わるのではないでしょうか。

漢字の読みも甘く見ていると、残念なときがあります。文章中に自分がそうだと思っていた漢字の読みが実は違う。そうすると、文意を正しく読み取ることができなくなります。時には、問いの文で使われている漢字が読めないという場合もあります。どうしようもありません。

漢字の学習なんて0.1歩に過ぎないといっても、されど0.1歩なのです。0.1歩を積み重ねていけば大きな1歩になります。その一歩は国語の成果を上げる大きな一歩かもしれません。

だからこそ、何をしてよいのか分からないのであれば、まずは0.1歩の漢字の学習からはじめてみてはどうでしょうか。復習でもいいですし、まだ学習したこともない漢字の取得に取り組むのもいいでしょう。何していいか分からないと何もしないぐらいなら、0.1歩を踏み出したほうが結果は得られますよ。

この春、その0.1歩を踏み出してみませんか？