小山国語教室HPトップ

ブログ

HOME > ブログ > 日記の話の続きです

日記の話の続きです

2022/05/25

学校によっては日記を毎日書くことが課されている児童がいるようです。
以前にも日記が宿題でなかなか書けなく困っているという問い合わせを頂きました。

昨日の「事実だけを書く日記」も書き方はいろいろあります。

1 時系列に行動、出来事を書き並べる。
2 一つの行動、出来事を詳細に書く。
3 自分視点で書く/自分以外の人やものの視点で書く。

1と2は昨日のブログの例で示したものです。

3について、日記なのですから、自分の行動や出来事を書くということは分かりますが、自分以外の人やものの視点で書くというのはどういうことでしょうか。


2022年5月24日
梅雨入リ間近。今日は午前中から天気が不安定。道行く人はかさを持っている。服装も半袖にするか、長袖いいのか決めかねているのか、歩く人の服装はそれぞれちがっている。天気予報も降水確率50%とはっきりしない数字だ。父は自動車で出勤するので天候をあまり気にしていないようであるが、電車通勤をしている母は服装と傘を悩んでいる。傘を持ち歩くのは面倒らしい。朝からうだうだしている。
2022年5月21日
今日は体育祭。ただし、雨がぱらついている。連絡では実施するとのことなので、体育祭の準備をして学校へ向かう。クラスでは体育祭だとはりきる生徒が半分、乗り気でない生徒が半分といったところ。リレーの選手に選ばれたTさんは、今日のためにずいぶん練習したらしい。そんなTさんも、小雨が降る外を眺めながら、不安な様子だ。「体育祭は中止にしろよ」とさけんでいる男子数名は、Tさんのことなどお構いなし。思いついたことばかりさけんでいる。結局、雨ややむことがなく、今日の体育祭は延期となった。

自分が十分な観察者になって、まわりの様子を記述するのも十分な日記・記録です。その日その日で書き方を変えれば、まずは3日ぐらいは書けるのではないでしょうか。毎日ではなくてもいいですね。たとえば、その日テレビで知ったニュースを記録するのもあり、学校の先生が言っていたことを記録するのもあり、友だちがしていたことを書くのもありでしょう。そのような事実を書けるようになって、はじめてその事実に対する自分の考えや感情が浮かび上がってくるのです。浮かび上がってきたら、それを書けばいいですし、書かなくてもいいでしょう。日記の読み手は自分だけ、あるいは他者もというのであれば、書ける内容も変わってきます。いずれにしても、まずは事実をしっかり記述することができるようになると、文章を書く別のステージに登れるようになるのではないでしょうか。

小春学院の指導にご興味がある方はお問い合わせください。
https://www.koharugakuin.info/contact/

お問い合わせ

授業、面談中はそれに集中していますので、お電話の対応は控えさせていただきます。
なるべくメールよりお問い合わせをお願いいたします。