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国語の学習から思うこと

2021/10/04

以下は2011年10月23日に旧ブログに掲載したブログの内容です。
10年前の内容とはいえ、当学院の国語指導の根幹を伝えるものとして、今も色あせない内容でしたので、ここに転載いたします。*************************

こんにちは。

本日、授業で取り扱った作品は本当にいい内容でした。

いつも思うのですが、国語に出てくる作品を、児童・生徒たちはもっと楽しく、味わいながら読むことができないのでしょうか。
当然、問題ですから読んだ後には設問があります。文章と設問。児童・生徒たちは設問の答えを、まるで宝探しをするように文章を読む。読むというより、追字。だから、なかなか作品を読みきれない。「読んで理解する」ことができない。

考え方として「設問に答えさえできていれば、文章が読めたことになる」とは思います。どんなに読めて分かっていても、設問の答えが当たらなければ、「読んで理解できていない」ことになるのでしょう。しかし、これらの話はすべて結果論。結果のために、文章を作者が書いているわけではありません。作者は何かメッセージを伝えたくて、一文一文に魂をこめているのではないでしょうか。それを「読んで理解する」ことこそ、読み手のマナーであるように思うのは国語という試験に出てくる科目の勉強においては邪道なのでしょうか。

読み方、解き方。国語の勉強で大切なメソッドです。さらに付け加えるのであれば、「味わい方・考え方・感じ方・鑑賞の仕方」も教えていかないと、せっかくの文章のうち8割しか楽しめないのは、たとえ問題であってももったいないように思います。

今日、一緒に文章を読みながら、この文の中にこんな思いが隠れているよ、ここの話はこことつながって話の中でこんな味を出しているよ、といろいろ教えている時、とても楽しかったです。もちろんその話を聞いていた児童もすとんと何かが落ちたように納得してくれました。

小春学院は国語専科の教室です。国語は本当に楽しく、味のある教科です。ただ宝探しをして問題が解けるようになるだけのことをするのではなく、国語の幅の広さを利用して児童・生徒たちに学びの財を身につけさせていきたい。そんな風に思いました。

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